【お悩み相談】訪問看護への転職準備として何を勉強しておけば良いでしょうか?

【お悩み相談】訪問看護への転職準備として何を勉強しておけば良いでしょうか?

訪問看護にチャレンジしてみたいけれど、「自分の実力で良いのだろうか…」「働き方はどうなるのだろうか…」と様々な不安を抱え一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか?そこで、この連載ではソフィアメディのスタッフが皆さんからいただいたお悩みにお答えしていきます!

面接時によく耳にする不安や、新人訪問看護師に聞いた不安を中心に取り上げていきます。

少しでも訪問看護を目指す方のお力になれたら嬉しいです♪

訪問看護への転職を考えています。転職前にどんなことを勉強しておけば良いでしょうか?

病院では専門ごとに病棟や配属が分かれていますが、訪問看護では幅広い疾患を看る必要があります。そのため、病院から訪問看護に転職を考える方の多くが自分の知識や経験で対応できるのか不安を抱えています。訪問看護に転職をする際、どのような準備をしておくのが良いのでしょうか?

今回このお悩みに回答するのはこの人!

幅広い訪問看護、学習する知識は正しく選択を

この内容は非常に多くの転職者の方からご質問いただきます。訪問看護は扱う疾患も幅広く、訪問看護未経験の方にとっては特に不安も多いですよね。皆さん事前にできることは準備しておきたいと思われるでしょう。

ただ、訪問看護では幅広い疾患のお客様を看させていただくために、「これを勉強しておけばOK」というものはありません。

知識については、もちろん訪問看護や制度に関する本を読んでおく事はプラスになります。しかし、知識を得ても実際に実践してみないとわからないことの方が多いのが正直なところです。逆に不安を知識だけで埋めようとすると頭でっかちになってしまうこともあります。知識は入ってから十分学ぶことができるので焦らなくても大丈夫ですよ。

もし疾患についての知識を増やしておきたいということであれば、訪問看護で特に扱うことの多い疾患を中心に知識やケアの仕方を学んでおくのが良いと思います。訪問看護で扱うことの多い疾患がもし自分の専門外であれば、症例に対する知識があるだけで実際にケアする際の安心につながると思います。

公益財団法人日本訪問看護財団のデータによると、訪問看護では脳血管疾患、筋肉骨格系、認知症の順番に疾患が多いことがわかりますが、ソフィアメディのお客様の場合も疾患の割合は大きく変わりません。

参考)訪問看護の現状とこれから2021版
https://www.jvnf.or.jp/global/The_Present_and_Future_of_Visiting_Nursing2021_JP-memo.pdf

また、訪問看護では様々な分野出身のスタッフが在籍しているため、今のご自身の専門分野を引き続きしっかり追っていただくことも、チームで連携する際に必ず役に立ちます。

多角的なアセスメント力も意識して鍛える

訪問看護では知識と同じくらい、多角的な視点でのアセスメント力が必要です。訪問看護では、病院以上に1人が担当する疾患の幅も広く、お客様やその生活に関わる様々な情報を把握する必要があります。「この方は何を望んでいらっしゃるのか」「どのような関わり方が心地よいか」などを多角的な視点から汲み取り、対応できる力があるかどうかは訪問看護の肝になります。

それには自分の思い込みをなくし、常識だと思っていることを一旦フラットにして柔軟に捉えることやポジティブに好奇心を持つことが重要です。

そのため、ぜひ今の職場でも視野を広く持ち、「目の前の患者様は何を求めていらっしゃるのか」と常に問いを立てながら柔軟な姿勢で看護にあたってみてください。

また、病院勤務の方であれば退院調整に関してよく観察してみるだけでも訪問看護で活きる気づきがたくさんあると思います。

どんな経路で退院なさっているのか、どんな制度を使ってお帰りになられているのかなど経過を意識して追っていくと訪問看護でもその方の背景を汲み取る力になると思います。

訪問看護は常に学び続けることが必要な業界です。学ぶ姿勢のある方なら、知識や経験の有無は関係なく訪問看護に向いていると思います。ぜひチャレンジしてみてください!

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