訪問看護師が産休・育休を取りやすい環境を考え続ける管理者が実現したい夢

訪問看護師が産休・育休を取りやすい環境を考え続ける管理者が実現したい夢

ソフィアメディでは、あたたかな在宅療養を日本中にゆきわたらせるため、年々様々な地域へ事業展開を進めています。そのため、入職してからすぐにステーション立ち上げに関わることや、管理者として抜擢されることも少なくありません。

Nさんは訪問看護未経験ながらも入職後すぐ、新規ステーション立ち上げに関わり、その後管理者に就任しました。新しい環境で新たなことにチャレンジし続けているNさんの姿勢や今後のキャリアについてお話を伺いました。

(※記事の内容は2022年1月取材当時のものです。)

<プロフィール>

■N.Yさん/看護師・管理者/ステーション名西勤務

臨床工学技士として働き始め、その後看護師に転身。病院で5年半働いたあと、以前より興味のあった保険の営業の仕事に1年携わる。その後看護師として復帰すると同時にソフィアメディへ入職。ステーション名西の管理者として立ち上げに関わる。2022年2月から産休に入る予定。

入職してすぐ新規開設ステーションの管理者候補に。どんなチャレンジにも果敢に取り組む

──Nさんは訪問看護師になるまでのキャリアがユニークですね!

社会人になって一番初めは、透析クリニックで臨床工学技士として働いていました。看護師になってからは変わりましたが、当時は人と関わる仕事よりも機械の方が素直だしやりやすいなと思っていたんです(笑)

でも、クリニックで看護師さん達と一緒に働く時間が長くなるほど、医療的な面で臨床工学技士ができる領域は限られているなと感じるようになって。そんな中で仲間の看護師さんから「看護師資格取らないの?仕事やキャリアの幅も広がるよ!」と言われたんです。

そのような後押しもあり、看護師資格を取ることにしました。

──その後はどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

資格取得後5年半ほど病院で働きました。その後一度看護師を辞め、ずっと興味があった保険の営業の仕事を1年だけ経験しました。老後のことをちゃんと今のうちに勉強しておきたいと思っていたんです。ある程度知識がついたら看護師に戻ろうと思っていたので、そのタイミングで学生の時からいつかチャレンジしてみたいと思っていた訪問看護業界に行くことを決め、ソフィアメディに入職しました。

──看護師から営業まで、、、幅広いお仕事を経験されてきたのですね。訪問看護も管理者も未経験ながら入職後すぐ立ち上げステーションの管理者候補になられたとお聞きしました。管理者候補の話を聞いた時はどんなお気持ちでしたか?

管理者にも興味はあったので、「いずれはやってみたいです」と伝えていましたが、まさかこんなに早く機会が来るとは思いませんでした(笑)

私ひとりでできることは限界があるので同じ想いの人を育ててチームを作っていく方が訪問看護としてできる幅は広がるのかなと思っていたんです。

──バイタリティがすごいですね。新規開設ということで、何もないところからどのように地域やお客様との関係性を築いていかれたのですか?

最初はもちろんのことお客様はゼロでしたので、「開設するのでよろしくお願いします」ととにかく病院やケアマネさんにチラシを持っていって泥臭く自分たちの足でご挨拶まわりをしていました。私自身保険の営業をして慣れていたこともあり、そこは楽しくやっていましたね。

あとは、とにかくケアマネさんのお悩みを聞いて回りました。例えば、「言語聴覚士さんが見つからなくて困っている」という話を聞けば、STさんがいるステーションを探してお繋ぎしたり、医療保険について苦手なケアマネさんがいらっしゃれば、私たちも必死に調べてお教えするなどしていました。そうしているうちに、ケアマネさん達から「名西さんは優しいね」と言っていただけるようになり、ご依頼をいただくことが増えていきました。

立ち上げ当時は私を入れてスタッフ3名しかいなかったのですが、お客様が増えていくごとにスタッフも増え、徐々にチームになっていきましたね。

──ステーション名西は立ち上げて2年目の年に年間MVTステーション(年間最優秀ステーション)に選ばれましたね。凄まじいペースでお客様が増えていったことが想像されます。

お客様からのご依頼が全くないときから在籍しているスタッフも多いので、お客様や地域との関係性を大切にしようという気持ちが色濃く根付いています。関係者の皆さんとのやりとりや、一件一件の訪問をとにかく大切にしていった結果がMVTに繋がったのかなと思います。

よく「MVTが取れた秘訣は?」と聞かれるのですが、それ以外に特別何かしているというわけではないんですよね…(笑)

「休んで申し訳ない」とスタッフに言わせないために。医療職の働き方を変えたい

──管理者として何か意識されていることはありますか?

なるべく1日1回は全員と話すということを心がけています。新入職の方は日々不安なこともあると思うので、特に声かけを積極的にするようにしています。あとはコミュニケーションも、「今日どうだった?」というざっくりな声かけではなく、「このお客様はどうだった?」というようにスタッフが話しやすいような話題づくりを工夫しています。

そして私はこれから産休に入るので、その前にスタッフと1on1ミーティングを重ねて一人ひとりに「あなたにはこうなっていってほしい」ということを伝えるようにしています。その人の強みはしっかり伝えて伸ばしてもらい、課題はチームで補う。管理者の存在関係なく、お互いにフォローしあえるチームになってほしいなと思っています。

──スタッフの皆さんそれぞれが自律したチームということですね。

別の視点ですが、私は管理者を任された時から「どうしたらスタッフが働きやすくなるか?」ということにとても興味があります。そこは常に考えながら管理者としてできることを模索してきましたが、やはり根本的な働き方改善は現場だけでは限界があることに気がつきました。

例えば、この数ヶ月でステーション内で忌引きが3件くらい続いたのですが、スタッフが「迷惑をかけてすみません」と謝るんです。でも誰にでもあり得ることなのに、そうやって気を遣わせてしまうこと自体いけないなと思っていて。

──今度はNさんご自身が産休に入られて働き方の転換期を迎えるかと思いますが、何か感じることはありますか?

やはり、産休・育休が決まってもすぐに代わりに入ってくれる人員が確保できないというのは課題だなと思っています。これはソフィアメディだけじゃなく、訪問看護業界全体の働き方の課題ですね。

育休を終えて次にソフィアメディに戻ってくる時には訪問スタッフの働く環境を整えたりサポートをする仕事もしてみたいなと思っています。

やはり会社としてステーションのサポート体制をもっと手厚くできれば産休・育休や忌引き問題ももっとなくしていけると思うんです。

──産休・育休後は訪問看護師を支える側として新たなチャレンジを考えられているのですね!

ステーションも3年目に入って変革期になるので、自分のためにもステーションのためにもお互いに新たな形でチャレンジし、変化していけたらと思っています。

仕事が好きなので、多分子供が産まれてから半年くらいで会社に戻ってくるんじゃないかなと思っています(笑)

──最後に、Nさんの叶えたい夢を教えてください!

仕事で言えば、新規ステーション開設をもう一度やってみたいです。

ステーション名西開設時は何が何だかわからず手探り状態でしたが、一通りやるべきことは理解しているので、今度は要領よくできるのではないかなと思います。

あとは、将来は大好きな沖縄に訪問看護ステーションを開設をするのも夢です。ソフィアメディがもっと成長し、いつかその夢を叶えられたらなと思っています!

──素敵なお話をありがとうございました!無事お子さんが生まれ、Nさんがまた戻ってこられる日を楽しみにしています!