ソフィアメディは今、約10,000人のお客様とおつきあいがあります。10,000通りの「生きる」があり、10,000通りの「看る」があります。ソフィアメディのスタッフは“「生きる」を看る。”をどう捉え、お客様と接しているのでしょうか?それぞれの訪問看護に対する想いをご紹介します。
※こちらは2021年9月発行の社内報内インタビューを転載したものです。
〈今回私の“「生きる」を看る。”を話してくれた人〉
ステーション西馬込 理学療法士 / 認定理学療法士 (脳卒中)
A.Jさん
リハビリテーションはお客様との共同作業。
私は回復期リハビリテーション病棟を中心に病院で7年間働いた後、ソフィアメディに入職しました。脳卒中の認定理学療法士を持っていることもあり、脳卒中の方の在宅支援をしたいと思ったのがきっかけです。
ソフィアに入職してからも脳卒中のお客様を多く担当させていただきました。そんな中でも印象に残っているお客様がいます。男性のお客様で重度の麻痺と構音障害のある方でした。
介入当初は病院から退院してすぐだったこともあり、ご自宅に帰ってこられて喜んでいらっしゃったのですが、その後は表情が暗くなっていきました。入院中は退院を目標に頑張っていたけど、いざご自宅に帰ると、以前と同じ生活に戻ることは難しいという現実に直面して生活に対する意欲が低下してしまったんです。
そこで話し合いをしました。ご本人様は自分は何もできないと思い込んでしまっている状態だったのですが、リハビリの効果を実感していただくことでお客様が前向きに自身自分の現状と向き合えるようになるのではないかと考え、細かく目標を設定しながらリハビリをしてみましょうと提案しました。
実際にやってみると出来ることが増えてきて、ご本人様も少しずつ前向きになっていきました。そんな時に今までやりたいことはないとおっしゃっていたご本人様が初めて「実は買い物に行きたい」と希望をおっしゃったんです。今ではその買い物を目標に前向きにリハビリをされています。
私にとって“「生きる」を看る。” とは、お客様が自身自分と向き合えるきっかけをつくることだと思っています。
先ほどお話ししたエピソードのように、退院後に以前の生活とのギャップを感じて、気持ちが落ち込む方は少なくありません。そんな時こそ、私たちが介入してお客様が自分自身と前向きに向き合えるきっかけを作ることが重要だと思います。リハビリテーションはお客様との共同作業なんです。お客様の前向きな気持ちとセラピストの頑張りの両方が必要で、それらが同じ方向を向いていないと成り立ちません。だからこそ、これからどんな人生を過ごしていきたいのか?ということを二人三脚で考えていくことが大切だと思っています。
今後はステーション西馬込を盛り上げていくことはもちろんですが、ステーション間を越えて、色んなスタッフと交流してみたいと思っています。ソフィアメディ一丸となって、より質の高いサービスを提供できるようにしていきたいと思います。