2023年上半期の射手座(いて座)の運勢 マダム・ソフィーの星占い

2023年上半期の射手座(いて座)の運勢 マダム・ソフィーの星占い

占星術研究家マダム・ソフィーが占う2023年上半期の射手座さんの運勢。

全体運、仕事運、恋愛運、そして射手座さんへ贈るメッセージまで、射手座さんがさらにポジティブに活躍するためのヒントがいっぱい!

射手座(11/23〜12/21生まれ)のキャラクター

楽天的で哲学的、自由な精神をもつ射手座(いてざ)。遠く広い世界に憧れ、未知の体験を求めて冒険することを好みます。海外や語学に興味をもち、旅行や読書に親しむ人が多いでしょう。向上心にあふれ、裏表のない明るくおおらかな性格なので、人望があります。ちょっと脇が甘いところや移り気なところもあったりしますが、他人の欠点にも寛容です。

射手座の2023年上半期の運勢は?

2023年は、上半期と下半期でガラッと雰囲気が変わります。

一年の運気を見るときに重視するのが、発展と拡大をもたらす「幸運の星」木星なのですが、木星は2022年末から牡羊座にあり、5月17日、牡牛座へ移動します。この5月中旬は、どの星座の人にとっても運勢の流れが切り替わるポイントです

また3月には、土星と冥王星という、星占いの世界の大物である2つの星が、星座を移動するビッグイベントがあります。「試練と責任」の星・土星は3年ぶり、「破壊と再生」の星・冥王星は15年ぶりとなる久々の移動ですので、3月頃を境に、社会的な潮流や時代の空気に大きな変化があるでしょう。それとともに、個人の運勢にもさまざまな影響がありそうです。

ちなみに、星占いの原稿では便宜上、「木星の影響が……」「土星の影響が……」などと書くことがありますが、木星や土星が物理的に、直接的に人間や何かに影響を及ぼすというわけではありません。占星術は、天上と地上に照応(コレスポンダンス)があると考え、ホロスコープ(星の配置図)に現れた星の「象徴」を解読していく技術です。それを前提として、以下の文章をお読みいただけると幸いです。

まずは、ラッキースター木星から見ていきましょう。

木星は、5月17日まで、射手座さんから見て「自己表現」「愛と創造」を示す場所に滞在しています。自分の好きなこと、やりたいことを思いきりやったり、自分の個性を自信をもって表現することにより、木星の強くてあたたかいサポートをたっぷり受けて成長することができます。

いわば、射手座さんが主役となり、愛と冒険を繰り広げるドラマが絶賛上演中なのです。しかも脚本・演出も射手座さんみずからが担当。好きなようにストーリーを考えていいのです。仕事においても、プライベートにおいても、やりたいことをどんどん実行していきましょう

内側からあふれ出てくるエネルギーを形にしたり、楽しく人に伝えたりしましょう。音楽や映像を作ったり、絵を描いたり、文章を書いたり、クリエイティブな表現活動などに取り組むことで運気がアップします。

今期は射手座さんの魅力が注目を集めやすいので、褒められたり、活躍するチャンスがたくさん巡ってきます。とくにウケを狙ったり、人目を気にする必要はありません。自分の世界観や美意識を大切に、プライドをもって突き進みましょう。SNSもうまく活用してくださいね。あなたの表現に対して「いいね」と言ってくれる人がたくさん現れます。「がんばってきてよかった!」と思えるでしょう。

射手座さんにとって「パートナーシップ」「人間関係」を示す場所に、「情熱と闘い」の星である火星が2022年8月から長期滞在しています。射手座さんはこの間、目の前の相手と、真剣なやりとりが増えたことでしょう。プライベートのパートナー、職場の上司や同僚、仕事の取引先、ライバルと向き合い、ていねいに関係を築いてこられただろうと思います。ただ、10月末から火星が逆行していたこともあり、一筋縄ではいかず、何度も話し合ったり、タフに交渉を続けたり、なかなかハードな展開があったかもしれません。

射手座さんは、格闘技や対戦型のスポーツを得意とする人が多いのですが、誰かと競い合いながら成長を遂げていくとき、もっとも輝きを増すのです

1月13日に火星が順行に戻ります。ここから3月25日まで、バトルのような激しいぶつかり合いは減っていき、射手座さんがイニシアチブをとってスムーズに関係構築や交渉を進められるでしょう。

聡明で寛大な射手座さんのこと、わざと負けたふりをして、相手に「勝ち」を譲ってあげるのかもしれません。お互いにウィンウィンとなり、さらに一歩進んだ信頼関係を深めていくことになるでしょう。それもすべては、これまでの闘いを通して、射手座さんの精神性の高さ、楽天的でパワフルな指導力などが相手にしっかり伝わったからこそなのです。

2023年上半期の大きな転機となるのは、3月上旬です。

3月7日、「試練と責任」の星である土星が魚座に移動します。

過去2〜3年のあいだ、射手座さんにとって、避けられない課題、取り組むべきテーマとして「学ぶこと」「スキルを習得すること」が目の前にあったのではないでしょうか。仕事で必要なスキルを磨き続けたり、自分の専門分野の最新情報をつねにインプットしたり、毎日コツコツと勉強、トレーニング、情報収集などの作業を継続してきたのではないかと思います。この3月上旬に、その長い学びのプロセスの出口が見えてきます。

この3年ほどで、専門分野の知識や高度なスキルが、あなたの「武器」として自由に使えるようになっているはず。驚くほどの実力を身につけて、今では役職についたり、指導する立場になったりしているでしょう。ここからは、その武器も使って、さらにのびのびと実践的に仕事が進められるようになっていきます。

また、この間、自分のコミュニケーション能力について自信を失いがちだった人も、ここからは自分の考えや気持ちをスムーズに伝えられるようになっていきます。射手座さんの知性と人間性がまわりの人から理解されやすくなって、のびのびと活躍できるはず。広報活動やSNSの運用なども、ここからどんどん楽しくなり、結果も目に見えて伸びていきそうです。

そして、この3月7日以降、射手座さんが土星のディレクションを受けて強化するテーマは「家」「家庭」「家族」「自分の居場所」となります。

射手座さんはここから2〜3年ほどかけて、念願のマイホームを建てたり、実家から独立したり、結婚したり、子どもを育てたり、親しい仲間とコミュニティを作ったり、地元の活動に参加したり、さまざまな「自分の居場所作り活動」に打ち込んでいくことになります。2026年までの長いプロジェクトですから、まずは大きな理想やビジョンを思い描くところからスタートしましょう。そして、揺るぎない「心の平安」を手に入れてくださいね。

3月にはもうひとつ、大きな運勢の転換点があります。

3月24日、冥王星が山羊座から水瓶座へと移動します。冥王星は「破壊と再生」「根源的な欲望」「徹底的な変容」などを象徴する星です。冥府の王であるローマ神話のプルトーの名に由来する冥王星(プルート)は、社会全体に徹底的な変容をもたらすとされます。2008年から山羊座に滞在していた冥王星は、約15年ぶりに星座を移動します。

過去15年ほどかけて射手座さんが必死に、野心的に取り組んできたことは、自身の才能やセンスを磨き、それを発揮すること、自分の価値や経済力を高めることだったのではないでしょうか。ビジネスが波に乗って資産を築いた人もいれば、反対に金銭的に窮乏したり、収入や経済的な面で激しいアップダウンを経験した人もいるでしょう。経済的な活動に野心を燃やす長いプロセスの終わりが見えてくるのが、3月下旬です。

そして3月下旬から、冥王星が暗示する、野心を燃やすテーマが「勉強」「コミュニケーション」となります。前述のように、3月上旬まで、この「勉強」「コミュニケーション」を示す場所に土星が滞在していましたので、射手座さんは、土星が示す「学びのプログラム」を修了した状態です。ここからは、義務教育のように「やらなくてはいけない」ではなく、自分の魂の底からの欲求として「やらずにいられない!」という感じで、何かを学ぶことに夢中になったり、没頭したりすることになりそうです

冥王星は、逆行して6月11日には山羊座に戻りますので、2023年に水瓶座に滞在するのは3ヵ月弱。そして本格的に水瓶座に移行するのは2024年11月で、そこから2043年まで、20年ほど水瓶座に滞在します。

冥王星の影響というのは、私たち人間がすぐに自覚できたり、その変化をはっきりと感じることは少ないかもしれません。しかし、地殻変動を起こすマグマのように、ゆっくりと(ときには劇的に)、徹底的に変化をもたらしていくと考えられます。冥王星は、さまざまな出来事を通して、射手座さんが「魂の底から本当に望んでいること」に気づかせてくれます。

2023年上半期はまだ、そのほんの始まり、予兆のような段階ですが、ここから射手座さんは、自分の本当の願望や欲望に気づき、それを手に入れようとして徹底的にアクションを起こしていくことになるでしょう。

5月17日、ラッキースター木星が牡牛座に移動します。

射手座さんにとっては、5月17日以降、発展と成長のために取り組むべき大切なテーマが「誰かの役に立つこと」「義務や役割を担う」「お世話をする、面倒を見る」となります。このテーマは、2024年の5月中旬まで続きます。ここからは、まわりの期待や求めに応じて、自分の才能を役立てたり、みんなの喜ぶ顔を見るために尽力することが増えていくでしょう。

射手座さんへ贈るメッセージ

2023年の上半期の射手座さんの運勢を見ていると、「愛のための冒険」「創造性を発揮するための冒険」というイメージが広がります

射手座さんは、そのシンボルの姿からもわかるように、勢いよく放たれて遠くへ飛んでいく矢のように、もしくは広大な世界を駆け巡る駿馬のように、未知の世界への冒険を繰り返しながら人生を進んでいく、勇猛果敢な人が多いのです。

競技やスポーツとも縁が深く、射手座を代表するスポーツ選手といえば、私は真っ先に、フィギュアスケートの羽生結弦さんの美しく躍動的な姿が思い浮かびます。

冒険というと、普通は、どんどん外へ外へと向かっていくのですが、この時期の射手座さんの冒険は、内側、自分の中にある「情熱」「愛」が湧き出してくる源泉を求めて潜っていき、そこから愛を汲み上げるようなイメージなのです。

射手座さんはこの時期、自分の奥底にある生命力の根源、愛情が湧き出してくる泉のような場所、つまり自分の中にある「聖杯」を突き止めて、そこからあらためて、自分の個性や才能を外側に向かって放射していくことになりそうです。

「悔しさは僕にとって収穫でしかない」

「逆境は嫌いじゃない。弱いというのは強くなる可能性がある」

美しく、ストレートで力強く、真っ直ぐに心に刺さる羽生結弦さんの言葉。

羽生結弦さんを筆頭に、射手座のみなさまには2023年上半期、独自の美意識や世界観を余すところなく外に向けて表現していただき、ますます高く跳んでいただきたいと願うばかりです。

2023年上半期の仕事運

ラッキースター木星は、5月17日まで、あなたにとって「愛と創造」「自己表現」の場所に滞在しています。射手座さんの表現力や存在感が高まっています。クリエイティブな活動に取り組むことで幸運を拡大できるときです。

企画をプレゼンしたり、オーディションやコンテストなどに挑戦すると、うれしい結果を出せそうです。自信をもって堂々とアピールしましょう。人を喜ばせたり楽しませたりすることを意識して、エンターテインメント精神を発揮すると、さらに仕事運が高まっていきます。

5月17日、木星が、あなたにとって「職場」「役割」を意味する場所に移動すると、俄然、仕事が忙しくなっていきます。職場で新しい役割を担うことになったり、マルチタスクな活動が求められそうです。複業・副業が繁盛することになるのかもしれません。

最初は少し気が進まないことでも、やっているうちに「自分に向いているかも」と思うようになってどんどん楽しくなってくる可能性があります。まわりの人から求められること、頼りにされることを開発していくうちに、自分の天職に目覚める可能性も。この時期に発展する仕事は、自分が主役となってキラキラと輝くタイプの仕事ではなく、どちらかというと裏方、誰かをサポートするような仕事になりそうですが、人の役に立つ喜びを実感できるときです。

2023年上半期の恋愛運

5月17日までは、ラッキースター木星が、射手座さんにとって「愛と創造」を意味する場所に滞在していますので、恋愛運も絶好調です。ドラマチックな恋愛に期待できそうです。とはいえ、じっと待っているだけでは、木星の恩恵を受けられません。外に出かけて、人と交流して、積極的に話しかけてみることで、あなたの魅力や才能が光り輝き、みんなを魅了します。意中の人がいれば、自分から積極的に誘いましょう。想像以上にとんとん拍子に進展し、愛し、愛される幸せを感じられるときです。

パートナーがいる人は、ストレートな愛情表現と相手を褒めることが大切です。「ありがとう」「うれしい」など感謝の言葉とともに、相手の素敵なところをちゃんと言葉にして褒めるようにすると、さらに絆が深まります。2022年夏から、パートナーとぶつかることが多かったり、何らかの困難を感じていた人は、2023年3月末頃には落ち着きそうです。

5月下旬から7月上旬までは、旅先や学びの場、知的好奇心を刺激される場所での素敵な出会いに期待できます。海外や遠方に住む人と距離を超えたドラマチックな恋愛ができるときです。

すべての星座一覧 2023年上半期の運勢

マダム・ソフィーのプロフィール

西洋占星術研究家。地中海に面した優雅なシャトーで暮らすことを夢見る、東京下町のマダム。お笑い好きのラテン気質。隙あらばBTSの曲を聴いて踊っている。占い記事の執筆依頼はこちらへ▶︎「ダブルハピネス」(外部サイト

占星術研究家。西洋占星術にもとづくホロスコープ・リーディングをおこない、がんばる皆さまを応援するメッセージと開運のヒントを発信している。2022年より「マダム・ソフィーの星占い」を連載中。

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●占い執筆/平林きょうこ(クローバーブックス)

占星術研究家、編集者、ライター。大学卒業後、出版社、アニメーション映画制作会社、デジタル・マーケティング会社などに勤務。現在はフリーランスとして活動中。2000年頃より独学で西洋占星術を学び、Webメディアで占い連載を担当するうち、自分でも占い記事を執筆するように。編集者・ライターとしてのキャリアは30年以上。
Webサイト クローバーブックス