第21話

2023年上半期の双子座（ふたご座）の運勢マダム・ソフィーの星占い

2022.12.28

占星術研究家マダム・ソフィーが占う2023年上半期の双子座さんの運勢。

全体運、仕事運、恋愛運、そして双子座さんへ贈るメッセージまで、双子座さんがさらにポジティブに活躍するためのヒントがいっぱい！

双子座（5/22〜6/21生まれ）のキャラクター

フットワーク軽く好奇心旺盛で、コミュニケーション能力の高い双子座（ふたござ）。おしゃべり上手だったり文章を書くことが得意な人が多く、流行に敏感です。知的でクール、ユーモア好きで、いたずらっ子のような一面も。なにごとも広く浅くで、次々と興味が移っていくので飽きっぽいところがあります。頭の回転が早く、臨機応変な対応ができます。複数の作業を並行してこなすマルチタスクもお手のもの。

双子座の2023年上半期の運勢は？

2023年は、上半期と下半期でガラッと雰囲気が変わります。

一年の運気を見るときに重視するのが、発展と拡大をもたらす「幸運の星」木星なのですが、木星は2022年末から牡羊座にあり、5月17日、牡牛座へ移動します。この5月中旬は、どの星座の人にとっても運勢の流れが切り替わるポイントです。

また3月には、土星と冥王星という、星占いの世界の大物である２つの星が、星座を移動するビッグイベントがあります。「試練と責任」の星・土星は3年ぶり、「破壊と再生」の星・冥王星は15年ぶりとなる久々の移動ですので、3月頃を境に、社会的な潮流や時代の空気に大きな変化があるでしょう。それとともに、個人の運勢にもさまざまな影響がありそうです。

ちなみに、星占いの原稿では便宜上、「木星の影響が……」「土星の影響が……」などと書くことがありますが、木星や土星が物理的に、直接的に人間や何かに影響を及ぼすというわけではありません。占星術は、天上と地上に照応（コレスポンダンス）があると考え、ホロスコープ（星の配置図）に現れた星の「象徴」を解読していく技術です。それを前提として、以下の文章をお読みいただけると幸いです。

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まずは、ラッキースター木星から見ていきましょう。

2023年上半期の双子座さんのテーマは「未来の夢やビジョンを思い描くこと」「仲間との交流を活発にすること」です。これらのテーマに取り組むことで、「拡大と発展の星」であるラッキースター木星の強力なサポートを得て、幸運を引き寄せることができるのです。

2021年頃から双子座さんは、仕事やキャリアで大活躍する季節が続いていました。キャリアアップしたり、社会的な立場を確立するために、渾身の力で取り組んできたのではないかと思います。その結果、2022年には、大きな目標を達成できたり、望んでいたポジションに昇進したり、欲しかった肩書きを手に入れたり、キャリアを輝かせることができたはず。

そして2023年上半期は、次の目標へと向かっていくことになります。これまでより、もっと高い視点を持つこと、発想の転換が大切になっています。

たとえば、ひとつの会社に所属していると、その会社内のルールや「常識」は絶対的なもので従わないといけないと感じますが、転職して別の会社に入ってみると、社内のルールや「常識」もまったく変わります。また、日本では日本の法律があり、それを順守する義務がありますが、外国に旅行したり移住すると、自分が絶対的なルールや常識だと思っていたことが、あくまで日本国内限定のドメスティックなルールや習慣だったことに気づく、ということがあります。

それと同じように、2023年上半期の双子座さんは、自分の世界の外側へ出ることで、新しい価値観や世界観を見出すことができます。

ドメスティックからグローバルへ、ローカルからユニバーサルへ。そんな価値観の転換が起こるときです。

もう少しキーワードをお伝えすると、これまで大切だったことが、

「現実、伝統、権威、組織、管理、常識、ローカル、ドメスティック」

だったの対して、これから双子座さんがめざしていくことは、

「未来、自由、平等、博愛、独創的、革新的、ユニバーサル、グローバル」

となります。

双子座さんの視座が上がったことで、今まで取り組んでいた仕事にも変化が出てくるでしょう。所属する組織では、古くなったルールを見直したり、現実とは合わなくなったシステムを改良したり、どんどん改革を進めるべく指揮していくことになります。さまざまな革命的なこと、イノベーションによって、社会全体や自分の所属する組織を、新しく変化させていくことに追い風が吹きます。

また、会社や職場の外側へと積極的に出かけていき、肩書きとは関係のない場所や、もっと広い世界に仲間を求めていくでしょう。

幅広い年齢、さまざまな職業の人との出会い、交流の中から、めざしていきたい未来のビジョンがくっきり見えてきます。お互いに刺激し合って、成長を促進しあえるような人間関係のネットワークが広がっていきます。

ひとりで孤独に戦うのではなく、仲間と一緒に協力して取り組むことで大きな目標を達成できるとき。「人と人をつなぐ」ことを意識してやってみてくださいね。あなたを中心にした人間関係のネットワークが、今後の活躍の土台となっていくでしょう。

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1月13日、「情熱と闘い」の星である火星が順行に転じます。火星は2022年8月からあなたの星座である双子座に長期滞在していて、10月末からは逆行していました。

双子座さんにとっては、自分の星座で火星が長期滞在していましたので、ずっと戦闘体制を取り続けているような、ストレスフルな状態だったはず。10月末からの逆行期間は、意欲が空回りしているような感じがあったり、自分の思いがちゃんと伝わっていない寂しさがあったり、コミュニケーションに関することで何らかの課題やストレスを感じていたかもしれません。

が、ここからは意思疎通がスムーズになり、双子座さんがイニシアチブをとることで、何事もスピーディに進んでいくでしょう。双子座さんの言葉に情熱がこもり、あなたの真剣さが相手に伝わるとき。ここで仲間たちとのコミュニケーションを一気に盛り上げていくことができます。自分のめざすべき目標がクリアになっていくでしょう。

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2023年上半期の大きな転機となるのは、3月上旬です。

3月7日、「試練と責任」の星である土星が魚座へ移動します。

双子座さんは、2020年頃から「専門性」「高度な学問」「旅」「冒険」といったテーマに関することにマジメに取り組んできたのではないでしょうか。その学びの「強化プログラム」は3月上旬をもって修了となります。そして、3月から土星が暗示する、双子座さんが「強化すべきテーマ」は、「仕事」「キャリア」「天職」となります。

この「仕事」「キャリア」「天職」を意味する場所には、2021〜2022年にかけてラッキースター木星が滞在していましたので、この期間、木星の力強いサポートを受けて、双子座さんは仕事やキャリアの面で大躍進したことと思います。

それが2023年3月以降は、この場所を監督するのが「試練と責任」の星・土星に変わります。優しくあたたかく応援してくれる木星先生から、厳格な土星先生へ担当教官がチェンジするような感じなのです。

土星は、試練をもたらす厳格な校長先生のような星ですが、土星が指し示してくれるテーマに挑戦することで、自分の弱点を克服して「強み」にすることができます。双子座さんはこれまでに拡大・発展させてきた仕事の成果やキャリアを、これから2〜3年ほどかけて、さらに確実なものにしていくことになります。

それは、たとえるなら、大ヒット商品を開発した後で、その商品をエルメスのバッグや虎屋の羊羹のように、「長く愛され続ける、伝統と信頼のブランド」へと育てていくような仕事です。

双子座さんは、これまで以上に大きな社会的責任を負うことになるでしょう。管理職になったり、長期的な計画にもとづいて堅実に進める必要があったり、人を指導する立場になったりするはず。そして、自分のポジションにふさわしい態度や行動で、みんなの期待に応えていくことが目標になるでしょう。この土星先生のプログラムは、2026年2月まで続く長丁場です。

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3月24日、冥王星が水瓶座へと移動します。冥王星は「破壊と再生」「根源的な欲望」「徹底的な変容」などを象徴する星です。冥府の王であるローマ神話のプルトーの名に由来する冥王星（プルート）は、時代全体に徹底的な変容をもたらすとされます。

冥王星が山羊座に入った2008年頃から、双子座さんが野心的に取り組んできたのは、自分が所属する集団や組織の中で重要な存在となって、自分の力を密かに、強大に発揮することだったのではないかと思います。「あなたがいないと、この職場は回らない」といわれるほど深い貢献をして、会社で重要な地位についた人もいるかもしれません。

また、家族との関係においても、子どもの世話、パートナーのサポート、親の介護など献身的に尽くしてきたことと思います。その長いプロセスの出口が、この3月頃に見えてきます。

そして、3月からの新しい課題がスタートします。

双子座さんにとっては、ここから20年ほどかけて、魂の奥底の炎を燃やして取り組んでいくことになるテーマは「高等教育」「高度な専門性」「グローバルな視点」「出版・マスメディア」となります。たとえば、大学や専門学校で学び直したり、自分が教える立場になったり、専門家として本を出版したり、海外に留学するといった現象が考えられます。

この場所には3月7日まで土星が滞在していましたので、土星先生の厳しい指導によって強化されたテーマを、今度はさらにエネルギッシュなカリスマ性溢れる冥王星先生によって刺激されていくことになります。

冥王星は、逆行して6月11日には山羊座に戻りますので、2023年に水瓶座に滞在するのは3ヵ月弱。そして本格的に水瓶座に移行するのは2024年11月で、そこから2043年まで、20年ほどの長期にわたって水瓶座に滞在します。

冥王星の影響というのは、私たち人間がすぐに自覚できたり、その変化をはっきりと感じるようなことは少ないかもしれません。しかし、地殻変動を起こすマグマのように、ゆっくりと（ときに劇的に）徹底的に変化をもたらしていくと考えられます。

冥王星は、さまざまな出来事を通して、双子座さんが「心の底から本当に望んでいること」に気づかせてくれます。

2023年上半期はまだ、そのほんの始まり、予兆のような段階ですが、ここから双子座さんは、自分の魂が本当に欲していることに気づいたり、それを手に入れようとしてアクションを起こしていくことになるでしょう。

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5月17日、ラッキースター木星が牡牛座に移動します。

双子座さんにとっては5月17日以降、ラッキースター木星が示唆してくれる、発展と成長のために取り組むべき大切なテーマが「癒し」「慈愛」「目に見えないもの」「潜在意識」となります。この流れは、2024年5月まで続きます。

ここからは慌ただしさが落ち着き、少し流れがゆったりするでしょう。外に向かっていた意識が、内側に向かっていきます。自分の内面を充実させたり、美しい芸術に触れたり、創作活動に熱中したり、これまでの人生を振り返ってみて断捨離をするような時間になっていきます。

双子座さんへ贈るメッセージ

「知性とコミュニケーションの星」である水星を支配星にもつ双子座さんは、頭の回転が早く、好奇心旺盛で、誰よりも早く面白そうなものを見つけてフットワーク軽く飛び移っていきます。

この3月以降、双子座さんは、重要な役職を任されたり、人を指導する立場になったり、これまで以上に仕事のスケールが大きくなったり、自分の果たす役割が大きくなったりします。この「仕事」「キャリア」「天職」において、土星の試練をクリアしながら確実に成長するための取り組みは、2026年2月まで、3年ほど続くことになる長期プロジェクトです。

次々と面白そうなもの、興味が湧くものへ軽やかに飛び移っていきたい双子座さんにとっては、重い責任や堅苦しい役割を背負うことは、あまりワクワクすることではないかもしれません。

妖精のように背中に羽根が生えていて、自由気ままに飛び回っていることが大好きな双子座さんなのに、『巨人の星』の大リーグボール養成ギプスを装着したような状態なので（たとえが古くて恐縮です）、なかなか大変なことだと思います。

筋トレをするときは、筋肉にかける負荷を少しずつ重くしていくことで筋肉が育っていくように、責任や役割などの「重み」によって、人間の能力も開発されていくもの。「役が人を育てる」と言うように、役職が高くなればなるだけ、それだけプレッシャーやストレスも相当なものですが、それに耐えて黙々とトレーニングを続けることで、バキバキに仕上がった美しいプロポーションをもつ、なかやまきんに君さんのように、双子座さんもその道のプロフェッショナル、第一人者に成長できるときだと思います。

とはいえ、この時期は、まわりからの期待が大きかったり責任が重かったりしますので、自信を失ったり不安がふくらんだりするかもしれません。が、長い時間をかけて少しずつ山を登っている途中です。長期戦なので、最初からスピードを上げすぎず、マイペースで続けていくこと。そして、ときどき「チートデイ」を作って、自分を甘やかすことも、しっかりやってくださいね。

辛いときは、目の前のことだけで一杯一杯になりますが、視点を高く持つようにしましょう。

「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼をはやすためにどんな障害も乗り越えなさい」

ココ・シャネルの言葉を、2023年上半期の双子座さんに捧げたいと思います。

みなさんよくご存じの通り、ココ・シャネルは、逆境から不屈の精神で立ち上がり、自身の才覚と努力で、フランスを代表するファッション・ブランドを築き上げたデザイナー（ちなみに、ココ・シャネルは獅子座さん。『獅子座の女シャネル』という自叙伝のタイトルにも、誇り高き獅子座の強いアイデンティティを感じます）。

双子座さんが、背中にある繊細な羽根を、大きなワシの翼のように鍛え上げ、ハードルをどんどん飛び越えていきますように。そして空高く舞い上がり、「未来はこっち！」と、めざすべき新世界をみんなにアナウンスしてくれることを祈って。

2023年上半期の仕事運

2023年上半期、仕事面では「意外なこと」「予想外の展開」がいろいろありそうです。突然の部署異動があったり、新しい役割が増えたり、思いがけないところから仕事のお誘いがきて転職することになったりする人もいるかもしれません。前向きに新しい環境へ飛び込んでいくことで幸運を引き寄せます。独立・起業したり、副業を始めたりするのもよいタイミングです。

双子座さんならではの個性や独自性を大切にしてくださいね。常識にとらわれない柔軟な発想で、職場で革命を起こしていきましょう。最先端の技術や研究を取り入れたり、まだ世間が注目していない、これから有望な分野に参入していくのもよいでしょう。「先見の明」を発揮して。

2023年上半期の双子座さんは、木星のサポートを受けて幅広い人間関係に恵まれます。人との出会いや社交から新しい仕事のチャンスがもたらされるので、インターネットやSNSも活用して、どんどんネットワークを広げていきましょう。

3月以降、双子座さんは、重要な役職を任されたり、人を指導する立場になったり、仕事のスケールが大きくなったり、自分の果たす責任が重くなります。「キャリア」「天職」において、さまざまな試練をクリアしながら確実に成長していく土星の長期プログラムは、2026年2月まで続きます。

2023年上半期の恋愛運

ラッキースター木星が暗示する2023年上半期の双子座さんの恋の相手は、理想や未来のビジョンを共有できる人、一緒に明るい未来に向かって歩んでいける人です。社会貢献のためのコミュニティや、趣味のサークル活動などに参加したり、さまざまな価値観の人と出会える場所にできるだけ顔を出すようにしてみてくださいね。

インターネットを通じた出会いにも期待大。マッチングアプリを賢く活用してみましょう。新規の出会いはもちろん、SNSでのメッセージのやりとりを通じて、知り合いだった人が恋の相手に発展することもありそうです。

また、友人からの紹介にも良縁があるときなので、顔の広い友人に紹介を頼みましょう。初対面で一気に距離を縮めようとせずに、まずは友だちになろうとするとうまくいきます。会話が盛り上がるかどうかを重視しましょう。

1月〜3月25日までは、情熱の星である火星があなたの星座に滞在しており、情熱的なコミュニケーションができるとき。気になる人には、積極的にメッセージを送ったり、気軽に話しかけたり、臨機応変にコンタクトをとっていくことをおすすめします。

愛の星・金星があなたの星座を通過する4月11日〜5月7日までは、恋愛運が好調。あなたの魅力がいつも以上に輝くときです。双子座さんらしいユーモアとウィットに富んだメッセージを送って鮮やかに印象づけましょう。

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マダム・ソフィーのプロフィール

占星術研究家。西洋占星術にもとづくホロスコープ・リーディングをおこない、がんばる皆さまを応援するメッセージと開運のヒントを発信している。2022年より「マダム・ソフィーの星占い」を連載中。

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●占い執筆／平林きょうこ（クローバーブックス）

占星術研究家、編集者、ライター。大学卒業後、出版社、アニメーション映画制作会社、デジタル・マーケティング会社などに勤務。現在はフリーランスとして活動中。2000年頃より独学で西洋占星術を学び、Webメディアで占い連載を担当するうち、自分でも占い記事を執筆するように。編集者・ライターとしてのキャリアは30年以上。
Webサイト　クローバーブックス

雅なシャトーで暮らすことを夢見る、東京下町のマダム。お笑い好きのラテン気質。隙あらばBTSの曲を聴いて踊っている。占い記事の執筆依頼はこちらへ▶︎「ダブルハピネス」(外部サイトへ移動)https://double-happiness.mystrikingly.com/