2023年上半期の蟹座(かに座)の運勢 マダム・ソフィーの星占い

2023年上半期の蟹座(かに座)の運勢 マダム・ソフィーの星占い

占星術研究家マダム・ソフィーが占う2023年上半期の蟹座さんの運勢。

全体運、仕事運、恋愛運、そして蟹座さんへ贈るメッセージまで、蟹座さんがさらにポジティブに活躍するためのヒントがいっぱい!

蟹座(6/22〜7/22生まれ)のキャラクター

情緒豊かであたたかい人柄の蟹座(かにざ)。まわりの雰囲気に敏感に反応し、優しい気配りができる人です。家族を守る母親のように、自分の味方や仲間に対してはとても愛情深く、面倒見がよくなります。優しいだけでなく行動力もあり、防衛本能が発達していて、敵だと思う人には攻撃的な一面も。理屈よりも感情に左右されるタイプ。いつものメンバーに囲まれ、アットホームな環境にいるとき、安心してパフォーマンスを発揮できます。

蟹座の2023年上半期の運勢は?

2023年は、上半期と下半期でガラッと雰囲気が変わります。

一年の運気を見るときに重視するのが、発展と拡大をもたらす「幸運の星」木星なのですが、木星は2022年末から牡羊座にあり、5月17日、牡牛座へ移動します。この5月中旬は、どの星座の人にとっても運勢の流れが切り替わるポイントです

また3月には、土星と冥王星という、星占いの世界の大物である2つの星が、星座を移動するビッグイベントがあります。「試練と責任」の星・土星は3年ぶり、「破壊と再生」の星・冥王星は15年ぶりとなる久々の移動ですので、3月頃を境に、社会的な潮流や時代の空気に大きな変化があるでしょう。それとともに、個人の運勢にもさまざまな影響がありそうです。

ちなみに、星占いの原稿では便宜上、「木星の影響が……」「土星の影響が……」などと書くことがありますが、木星や土星が物理的に、直接的に人間や何かに影響を及ぼすというわけではありません。占星術は、天上と地上に照応(コレスポンダンス)があると考え、ホロスコープ(星の配置図)に現れた星の「象徴」を解読していく技術です。それを前提として、以下の文章をお読みいただけると幸いです。

まずは、ラッキースター木星から見ていきましょう。

2023年上半期の蟹座さんは、社会的な活躍のチャンスが次々と巡ってきます。5月17日まで、木星が蟹座さんにとって「仕事」「キャリア」「天職」を示す場所に滞在していますので、木星の力強いサポートを受けて華やかなキャリアを築くときです。

仕事で重要なポジションについたり、大規模なプロジェクトを任されたり、あなたが主役として表舞台に立つような活躍をする機会が増えるでしょう。そして、蟹座さんの仕事ぶりが注目されたり、高い評価を受けて、さらにキャリアのステップを上がっていくことになります。これまでコツコツ続けてきたことがある人は、一気にブレイクするようなタイミングです。

これまでに磨き上げた自分の実力を、ここぞとばかりに世の中にアピールする絶好の機会です。毎日がスリル満点かもしれませんが、生きている実感を感じられるでしょう。

職場では、リーダーシップを発揮することが求められるでしょう。チームをまとめたり、後輩を指導したり、リーダーとしての指導力や先見性、人望が期待されるのです。自分の考えやスタイルを人に押し付けることなく、新しい考え方や若い人からも学ぼうとする柔軟な姿勢が大切になっています。

1月13日、「情熱と闘い」の星である火星が順行に転じます。火星は2022年8月から双子座に長期滞在していて、昨年10月末からは逆行していました。

蟹座さんは、1月〜3月にかけて、ずっと心に引っかかっていた問題を「克服」「解決」できたと感じたり、囚われていたことから「解放される」ような体験があってホッとできそうです

蟹座さんは2022年夏頃から「隠れた敵と闘う」ような時間が続いていて、水面化でひそかに何か困難なことと格闘してきたのではないかと思います。怒り、不満、嫉妬、劣等感など、ネガティブな感情に心を占領されたこともあったかもしれません。が、この期間に、その原因を突き止めたり、問題を根本的に解決できそうです。慢性的な病気が完治したり、直したいと思っていた癖、やめたいと思っていた習慣をスッパリやめられる人もいるでしょう。

2023年上半期の大きな転機となるのは、3月上旬です。

3月7日、「試練と責任」の星である土星が魚座へ移動します。

蟹座さんは、2020年頃から、自分が所属する集団や組織の中で重要な存在となるために、コツコツと努力してきたのではないかと推察します。職場において深い貢献をして、会社で重要な地位についた人もいると思います。

また、家庭でも、子どもの世話、パートナーのサポート、親の介護など、家族に献身的に尽くしてきたことと思います。家族の経済的な問題に苦労してきた人もいるかもしれません。そんな心理的負担の重い日々を過ごしてきた人も、この3月頃には問題が解決したり落ち着いてきそうです。

そして、この3月から、土星が課す「強化プログラム」のテーマが新しく変わります。土星が示唆するのは「専門性を高める」「高度な学問」「語学」「旅」「遠くに届ける」など蟹座さんは、これまで以上に知的な活動に真剣に取り組むことになります。資格を取得したり、じっくり時間をかけて勉強したり研究すべきことが浮上してきそうです。

たとえば、自分の専門分野を極めるために、その分野の第一人者の先生に弟子入りしたり、職場で重要な役職につき、大きな結果を出すために、大学院で経営を学ぶといった具合に、自分の世界を拡大することを余儀なくされるようなことになりそうです。

土星は、試練をもたらす厳格な校長先生のような星ですが、土星が指し示してくれるテーマに挑戦することで、自分の弱点を克服して「強み」にすることができるのです。最初は少し気が重かったりするかもしれませんが、前向きに取り組むことで、2〜3年後、確実に自分の「武器」が増えているでしょう。

3月24日、冥王星が山羊座から水瓶座へと移動します。

冥王星は「破壊と再生」「根源的な欲望」「徹底的な変容」などを象徴する星です。冥府の王であるローマ神話のプルトーの名に由来する冥王星(プルート)は、社会全体に徹底的な変容をもたらすとされます。

蟹座さんは、冥王星が山羊座に入った2008年頃から、「パートナーシップ」「人間関係」に関することで、大きな野心や情熱を燃やしてきたのではないかと思います。職場の上司や同僚と「相棒」として連帯関係を築いたり、カリスマ的人物の「右腕」となって相手の価値観をインストールし、二人三脚で仕事をしてきた人もいるかもしれません。仕事でもプライベートでも、相手との濃密な関係において「生まれ変わる」ような体験をしてきたことでしょう。

この3月からは、その関係がさらに深くなります。冥王星が蟹座さんに「徹底的に取り組みなさい」と暗示するテーマは「他者からの贈与」「継承」「財産」「遺産」「融合」「セックス」など。たとえば、信頼する上司と一緒に独立して新たに会社を設立して一蓮托生の関係になったり、師匠のような人から財産や地位を譲り受けて後継者となったり、相手と自分が融合して一体化するプロセスが進行していきそうです。親族から遺産を相続する人もいるでしょう。

受け取るものが大きければ、それだけ差し出すものや献身も必要になってくるはず。受け取った大きな財や権力をどのように管理・運用するのか、という課題が出てくるかもしれません。冥王星は、さまざまな出来事を通して、蟹座さんが「魂の奥底から本当に望んでいること」に気づかせてくれます。

冥王星は、逆行して6月11日には山羊座に戻りますので、2023年に水瓶座に滞在するのは3ヵ月弱。そして本格的に水瓶座に移行するのは2024年11月で、そこから2043年まで、20年ほどの長期にわたって水瓶座に滞在します。

2023年上半期はまだ、そのほんの始まり、予兆のような段階ですが、ここから蟹座さんは、自分の本当の願望や欲望に気づき、それを実現するためにアクションを起こしていくことになるでしょう。

5月17日、木星が牡牛座に移動します。

蟹座さんにとっては、5月17日以降、ラッキースター木星が示唆する、発展と成長のために取り組むべき大切なテーマが「未来の夢やビジョンを思い描くこと」「仲間との交流を活発にすること」となります。このテーマは、2024年の5月中旬まで続きます。

2023年上半期、蟹座さんは大きな目標を達成したり、仕事で認められて昇進したり、キャリアアップを成功させたり、自分にとっての偉業を成し遂げることでしょう。「全力を尽くした」「やりきった」と勝利の美酒を味わえるはずです。

そして下半期、だんだんと次のステージが見えてきて、新しい世界へと進んでいくことになります。蟹座さんは「いつもの場所」や「いつものメンバー」が好きだと思います。慣れ親しんだ環境、おなじみの人やものを愛するのですが、2023年下半期は、新しい世界に向かって自分の殻を破り、新鮮な風を迎え入れることになるでしょう

蟹座さんへ贈るメッセージ

一緒に働いている人を好きかどうかはとても大切だ。さもなければ、あなたの人生と仕事は、とても惨めなものになるだろう

蟹座の実業家イーロン・マスクさんの言葉です。蟹座のみなさんは、この仕事観に共感する人が多いのではないでしょうか。

イーロン・マスクさんといえば、電気自動車企業「テスラ」の創業者・CEOであり、宇宙開発企業「スペースX」創業者・CEO、人工知能研究非営利団体「OpenAI」創設者でもあって、最先端技術の開発組織を率いる革新的なリーダーです。また最近ではTwitter社を買収してCEOとなり大胆な改革を推進し、一挙手一投足が注目されている、まさに時代の寵児です。

蟹座さんというと、「感受性豊かで人情に厚く、親切なやさしい人」というふんわりしたイメージがあるのですが、イーロン・マスクさんの活躍を見ていると、いい意味で、蟹座の既成イメージが壊されていきます。リーダーとなった蟹座は、自分の帝国を拡大していくために、意表をつく大胆な攻撃を仕掛けていくことも得意です。身内意識が強く、自分の仲間だと思う人には愛情を注ぎますが、敵だと思う人には冷酷非情になることも……。

蟹座さんは母性本能・父性本能が強いというのが特徴です。人でも動物でも会社でも、「未完成なもの」「未熟なもの」を育てることに意欲を感じます。先進的な技術を開発する組織を次々と立ち上げたり、Twitter社を買収して自ら改革に乗り出したりするのは、この「未完成なものを自分の手で立派に育て上げたい」というマスクさんの蟹座の本能が発動してのことなのかもしれません。

2023年上半期、ラッキースター木星を味方につけて、蟹座さんは仕事運が絶好調なので、マスクさんの活躍からまだまだ目が離せませんね。

マスクさんの言葉の通り、好きな人と一緒に働くことこそが、最高のモチベーションとなるのが蟹座さんです。「何をするか」も大事ですが、「誰と働くか」がもっと重要。

もしも、現在、仕事やキャリアの面でいまいち納得感がない人は、「誰と働くか」を軸に、自分のキャリアを考え直してみるといいかもしれません。「この人と一緒に働けてうれしい!」と思う上司や仲間がいることで、あなたの才能と魅力が最大限に発揮されるはずです。

2023年上半期の仕事運

ラッキースター木星のサポートがある5月17日まで、社会的に大活躍できるとき。これまで頑張ってきたことがある人は、大きな成果や評価を手にできそうです。望んでいたポジションに抜擢されたり、希望の職場に転職してキャリアアップしたり、嬉しい仕事のオファーをもらったり、独立したり、蟹座さんがキャリアを思いきり輝かせる時間になっています。

とくに3月25日〜5月21日まで、あなたの星座に「情熱と闘い」の星である火星が滞在する期間は、仕事がとても忙しくなるでしょう。新しいことにパワフルにチャレンジしていける時期。ライバルと競い合ったり、競合他社との対戦のような場面が多くなりますが、どんな困難でも乗り越えて勝利を手にできそうです。先手必勝で、スピーディな決断と行動が大切です。ただし、多忙すぎて心の余裕がなくなり、イライラしてまわりに八つ当たりしないように。オーバーワークにも注意してくださいね。

5月17日以降は、職場の外に新しいネットワークを広げていくことが大切になります。交友関係から未来へのドアが開くようなことがあるので、趣味の集まりに参加したり、ボランティア活動、社会人サークルなどの社外活動に時間を使いましょう。

2023年上半期の恋愛運

仕事やキャリア面で大活躍できる今期は、職場や社会的な活動を通しての出会いに期待できそうです。あなたのイキイキとした仕事ぶりが、まわりに好印象を与えます。「仕事とプライベートは区別したい」と思う人もいるかもしれませんが、仕事の中でこそ、その人の人柄をよく知ることができますし、一緒に働くうちに自然に会話が増えて親しくなることができるので、職場で心ときめく相手がいたら恋愛候補として注目してみましょう。

3月下旬、あなたにとって「パートナーシップ」を意味する場所から冥王星が去ることで、パートナーに対する意識や価値観がガラッと変わるかもしれません。たとえば、これまで必死に理想のパートナーを探し求めていながら出会えなかった人が、長年の友人から向けられている好意が実は愛情だったと気づく、といったこともありそうです。先入観や思い込みが外れて、新鮮な気持ちで愛を育てていけそうです。パートナーのいる人も、嫉妬、執着、支配、依存、極端に感情が揺さぶられるようなことで悩んでいたとしたら、その原因が取り除かれたり、適度な距離感を見つけられるでしょう。

5月7日〜6月5日まで、「愛と美の星」である金星があなたの星座に滞在しますので、蟹座さんの魅力が一段と輝きます。自然に注目を集め、うれしいお誘いが増えるでしょう。もちろん待っているだけでなく、自分から積極的に動くことで、さらに素敵な出会いのチャンスが拡大します。この時期は美容やメイクでルックスに磨きをかけたり、イメージチェンジすることもおすすめです。

すべての星座一覧 2023年上半期の運勢

マダム・ソフィーのプロフィール

占星術研究家。西洋占星術にもとづくホロスコープ・リーディングをおこない、がんばる皆さまを応援するメッセージと開運のヒントを発信している。2022年より「マダム・ソフィーの星占い」を連載中。

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●占い執筆/平林きょうこ(クローバーブックス)

占星術研究家、編集者、ライター。大学卒業後、出版社、アニメーション映画制作会社、デジタル・マーケティング会社などに勤務。現在はフリーランスとして活動中。2000年頃より独学で西洋占星術を学び、Webメディアで占い連載を担当するうち、自分でも占い記事を執筆するように。編集者・ライターとしてのキャリアは30年以上。
Webサイト クローバーブックス

ps://double-happiness.mystrikingly.com/