仕事もプライベートも妥協しない!上京して実現した目標とは

仕事もプライベートも妥協しない!上京して実現した目標とは

ソフィアメディでは関東エリアの東京と神奈川に70ヵ所の訪問看護ステーションがあり、東京を生活の拠点としているスタッフも多いです。そのなかには、生まれ育った地元を離れて、さまざまな憧れや目標を持ち上京してきたスタッフも少なくありません。新しい環境に自ら飛び込みチャレンジするソフィアメディのスタッフに、上京した理由や当時の心境、どのように東京の生活に慣れていったかなどを聞いてみました。今回はどんな上京物語が聞けるのでしょうか?

(※記事の内容は2022年2月取材当時のものです)

〈プロフィール〉

■I.Rさん/看護師/ステーション野方

山口県出身。看護学校に進学したのを機に福岡に住み、その後福岡の急性期病院で就職。3年前に東京の回復期病院へ転職し、生活拠点を福岡から東京に移す。病院での看護師経験から、在宅でケアをする訪問看護に興味を持ち、ソフィアメディに入社。趣味はライブ鑑賞とK-POP。

憧れの東京で看護師として新たな挑戦を

ーIさんは山口県ご出身なのですね。上京されるまでの経緯を教えていただけますか?

地元の山口県で生まれ、高校卒業後は福岡県の看護学校に進学し、そのまま福岡の病院で3年間働きました。

学生時代からライブに行くのが好きで、東京や大阪によく通っていたのですが、働き始めてからも月一ほどで通っていて、これはもう住んでしまった方が早いんじゃないかと思ったんです(笑)。いつか都会に住んでみたいという憧れもあったので上京することに決めました。

ー上京して大変だったことはありますか?

福岡の時は寮に住んでいたので、誰かしら友達や同期が近くにいて相談できる環境がありました。一方で、東京にはあまり友達がいなかったので初めはそういった面で不安でした。でも、同じ職場に年が近い方も多く、プライベートな話もできるようになってからは不安も少なくなっていきました。

ー初めは心細いですよね。ご家族は上京することに対してどんな反応でしたか?

実は最初は父は上京することに反対していたんです。福岡にいた時は実家と近かったのですぐに帰ることができるし、何かあっても両親もすぐに来ることができるので。

「東京は治安が悪い」というイメージもあり、心配だったみたいです。

でも、私の意思が強かったので、最終的には上京を許してくれました。心配なのは変わらないと思うので、週に1回は両親と電話をするようにしています。

ー山口県だと東京から帰省するのも大変そうですね…。

そうですね。福岡にいた時は車も持っていたので月に1回ほど帰省していました。

東京に来てからは距離もあるのですが、そのタイミングでちょうど新型コロナウイルスが流行してしまい、1年半ぶりにやっと帰れた時は、思わず号泣しちゃいました(笑)。

ーでは、上京して良かったと思うことはありますか?

思っていたよりも住み心地が良いのはギャップであり良かったことです。

私は田舎出身で団地に住んでいたので、そういった環境が落ち着くのですが、今住んでいるところは住宅街で、いわゆる都会な感じはありません。両親にも家の周りの写真を見せたら安心してくれました。

▲Iさんが毎年お正月に家族で登る地元山口県岩国城からの景色

あとは、やっぱり交通の便がとてもいいのはありがたいです。

地元だと1本逃すと1時間待つのも普通ですが、東京だと数分後には次の電車が来るので、色んな場所に短時間で行けるのは都会ならではだなと思います。

仕事の面で言えば、東京は転職先の選択肢がとても多いなと思いました。たくさんの選択肢から選べるのはいいなと思う一方で、情報がありすぎて選べないという悩みもあります。「ここはどうですか?」と紹介会社の方が紹介してくださったのですが、正直土地勘がなく、場所の面では判断ができなかったので勧めていただいた勤務先に実際に行って、勤務先の周辺の様子や駅からの距離を実際に目で見て確かめてから決めました。

ー私も愛知出身なので、何区と言われても最初は全く分かりませんでした(笑)。

今は東京でご活躍されていますが、今後地元に戻りたいという想いはありますか?

今のところは地元に戻ることは考えていません。まだ入職したばかりということもあるので、まずは東京で訪問看護をしっかり学んでいきたいと思っています。

訪問看護の知識を身に付ければ、将来的に病院に戻ることになっても両方の視点を持ちながらそれぞれの経験を活かしていけると思っています。

悔しさをばねに、未経験の訪問看護業界で日々成長

ーIさんは元々訪問看護に興味があったのですか?

以前からずっと興味はありました。

NICU(新生児集中治療室)で働いて2年目くらいの時に、自分でミルクが飲めず、経管栄養が必要な新生児の患者さんがいて、お母さんが自宅でお子さんと安心して過ごせるように指導やケアをしていたのですが、退院後その子がおうちでどうやって過ごしているのか気になったのが最初のきっかけでした。

心臓外科・内科の病院に勤めたときには退院しても繰り返し入院する人が多くて、ご自宅でどうやって過ごしているのだろうと気になり、在宅領域で働いてみたいという気持ちが強くなりました。

ー訪問看護師になって2ヶ月ほどかと思いますが、訪問看護でやりがいを感じた瞬間はありますか?

病院時代は1日に十何人の患者さんを看るのが当たり前でしたが、在宅では訪問させていただいている時間はその方と1対1で、時間をかけてケアをすることができます。そのお客様に合った看護を提供できていると実感できるので、それはすごくやりがいに感じています。

一方で、個別性が高く、それぞれのお客様のケアの特徴や家のルールを覚える難しさはあるなと思います。

ー未経験の訪問看護業界で働いてみて、これまでで印象的なエピソードはありますか?

先輩の同行訪問を終え、いざ独り立ちして初めて一人きりで訪問をした時、お客様に「ここはこうしてほしい、終わったらこうしてほしい」と何点かご指摘をいただきました。

その時、自分でお客様の望むことに気づいてさしあげられなかったことが悔しく、ステーションに帰って「大丈夫だった?」と先輩方が心配してくださった時に思わず涙があふれてしまいました。

そこからは、分からないことがあれば、事前に先輩やご家族に聞いて把握し、先回りしてお客様が望むことを汲み取ってさしあげられるように心がけています。

ー今後、Iさんがチャレンジしてみたいことはありますか?

仕事の面では、まだこの業界に来て2ヶ月なので、今はソフィアメディでたくさん学んで経験と知識をつけていきたいと思っています。

また、もう少し先の目標としては、教えることが好きなので自分が先輩になった時に後輩を指導出来るくらいの力をつけておきたいと思っています。

プライベートでは、今コロナ禍で好きだったライブに行けていないので、早くライブに行けるようになったらいいなと思っています。また、元々韓国が好きだったのですが、K-POPアーティストが話している言葉がわからないのが悔しかったので、今韓国語教室に通っています。韓国語を近いうちに話せるようになりたいなと思っています。

ーIさんは仕事もプライベートも悔しさが原動力になっているのですね!

そうですね(笑)。悔しいとかやってみたいとか、思ったことはすぐに行動にうつしてしまうタイプです。

ー上京することを迷われている方にとって、Iさんのアクティブさは背中を押すきっかけとなっていると思います!本当にありがとうございました。

[取材・編集]中村 [写真]本人、スタッフ提供