訪問看護で働く医療従事者に聞く!好きな『医療ドラマ』TOP5!

訪問看護で働く医療従事者に聞く!好きな『医療ドラマ』TOP5!

コロナ禍によって医療従事者への関心が高まりをみせているなか、毎クールどこかのテレビ局で医療ドラマが作成されています。主人公は絶対に患者を治す、全力で命と向き合うという強い意志を持ち、敢然と立ち向かう。主人公の職種や設定などが違っても、物語の核となる部分は大きく変わらないのではないでしょうか…。同じ医療従事者であると、ついついその動向が気になってしまい、気づくとのめり込んでしまうこともあります。

今回は訪問看護のソフィアメディで働く医療従事者に対し、好きな医療ドラマアンケートを実施しました。その結果をコメントと共にご紹介します!

同率5位 『JIN-仁-』(9票)

  • 臨場感があるから(看護師)
  • 医療の歴史の勉強もできるので見ていました(看護師)

2009年からTBS系にて放送された、村上もとか氏による漫画を原作とするドラマシリーズ。大学病院に勤める脳外科医である南方仁が幕末の1862年にタイムスリップ、江戸の町を病から救っていく医学と人情の物語です。

本作では、倒幕や明治維新に関与した坂本龍馬や西郷隆盛だけではなく、日本の蘭学の先駆者である緒方洪庵などの実在した歴史上の人物も登場します。十分な医療設備がない中で病と向き合う。大河ドラマのような時代劇でありながら、SF要素もあり、ドラマをみて歴史が好きになった、勉強になったと実感した人も多いのではないでしょうか。

「助けられない命は山ほどあります。助けられる命を見過ごしては、私が死んでも死に切れません。それが医者の心意気です!」

(引用:南方仁のセリフ)

江戸時代と現在。150年(2011年放送当時)という時の中であの怒涛の時代を闘い、生き抜いた人たちがいたからこそ、いまの自分たちがいるのだと医学の進歩を肌で感じるような作品です。

同率5位『医龍-Team Medical Dragon-』(9票)

  • 坂口憲二がかっこいい。学生の頃、心タンポナーデなどの知らないワードを聞かされ、生理学、解剖学を学び、心臓リハビリテーションに興味を持った(理学療法士)
  • 個性の強いキャラクターと、難しい手術場面が迫力あるので好きです(看護師)
  • チームドラゴンの仲間が一人ずつ増えていくところがよかった。「お立ちだーい」が好きだった(総合職)
  • 命を救う医療者も人間であることが描かれているから(看護師)

2006年から4シーズンにわたりフジテレビ系で放送された、永井明原案、吉沼美恵医療監修、乃木坂太郎作画による漫画が原作のドラマシリーズ。本作は、天才外科医の朝田龍太郎が「チームドラゴン」と称して優秀なメンバーを集め、バチスタ手術(左室部分切除術)の成功に向けて動き出すところからはじまります。医療ミスや院内感染、チーム医療や医局制度などの問題を取り扱っています。

放送当時から、医療従事者の間でもリアルなドラマだと話題になっていました。医療監修には、日本ではじめてバチスタ手術をした須磨久善医師、他にも佐野俊二医師、天野篤医師、渡邉剛医師など各手術のスペシャリストが担当していることも大きいでしょう。作中では専門用語が頻繁に飛び交い、チームで動くスピード感溢れるドラマチックな展開も印象的です。

「諦めるな!どんな状況になろうと最後まで絶対に諦めない。それが俺のチームだ」

「誰かが抜けても機能する。それが真のチームだ」

(引用:朝田龍太郎のセリフ)

個性的な登場人物も目を引きます。執刀する医師だけではなく、麻酔科医、看護師、臨床工学技士など含めたチーム医療のあり方、チームをまとめる朝田のリーダーシップを学ぶことができる作品でもあります。

3位『救命病棟24時』(14票)

  • 救命病棟24時はスペシャリスト集団への憧れ(看護師)
  • ドリカムの『朝がまた来る』が好きだから。 初めてみた医療ドラマで印象的だから(総合職)
  • 救命する姿が子どもながらかっこよかった(看護師)
  • 今の医療職に就こうと思ったきっかけの一つの医療ドラマ(理学療法士)
  • 進藤先生がカッコイイです!(事務職)
  • 救急救命は主題歌の相乗効果もあり、胸を打たれるドラマであったし、トリアージの必要性を感じるドラマであった(看護師)
  • 救命病棟24時シーズン1は救急ならではの緊張感がたまりません。キャストも豪華で見応えがあります(理学療法士)

1999年からフジテレビ系で放送されていたドラマシリーズ。救命救急センターを舞台に、医療現場の過酷さや患者、家族との人間模様を描いた作品です。派閥闘争や院内孤立、脳死移植、災害医療、医師不足などの社会的なテーマも扱っています。

医龍と同様に、医療従事者の間でもリアルだと話題であり、医療の道に進んだきっかけとなった作品という声も多いです。また、全シリーズでドリカム(DREAMS COME TRUE)が担当した主題歌の印象も強いことでしょう。

「申し訳ありません。全力を尽くしました。亡くなられました」

「それが何か?患者に総理大臣も犯人もありません」

(引用:進藤一生のセリフ)

進藤一生は孤高の天才外科医として登場しますが、シリーズの序盤では完璧主義で厳しく、感情的な態度を取ることもあり、スタッフとぶつかることも少なくありませんでした。しかし、シリーズを追うごとに医師として成長を遂げていきます。進藤含めて登場するすべての医療従事者たちの成長の物語でもあるでしょう。

2位『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(15票)

  • シリーズでずっと見ています!どの群れにも属さないけれども、患者さんに向き合う姿勢が好きで憧れます(事務職)
  • 主役の大門医師が我が道をいく感じでカッコイイ。患者が必ず助かるところが良い。 悪役陣も演技が上手くて、どこか憎めないところがあって面白い(事務職)
  • 仕事のことを思い出してしまうので医療ドラマは避けていますが、ドクターXは色々ぶっ飛びすぎて現実感がないので見ていられます(看護師)
  • 「私失敗しないので」その言葉の裏には相当な覚悟と自信、努力があってのもの。刺激受けますよね~(理学療法士)
  • 米倉涼子さんのファンでもありますが、具体的な手術のアプローチなどが勉強になります(看護師)
  • あり得ない設定でも、痛快ドラマとしてハマっています(看護師)

2012年からテレビ朝日系で放送されているドラマシリーズ。特定の病院や医局に属さない、いわゆるフリーランスの外科医、大門未知子の活躍を描いた物語です。病院や医局を転々としながらも、教授陣相手にもコミカルなやりとりが痛快です。医療従事者の間でも、リアルさよりもエンタメとして楽しみながら観ているという声が多く聞かれました。リアルすぎると仕事を思い出してしまう人にとっては、設定がぶっ飛んでいてちょうどいいのでしょう。

「私、失敗しないので」

「私はムダな業務はいたしません。大名行列なんて、医師免許のないエキストラでもできるし、患者さんにとって迷惑なだけでしょ」

(引用:大門未知子のセリフ)

全シリーズ通して悪役がわかりやすいのも特徴です。西田敏行さん演じる病院長の蛭間重勝はその筆頭かもしれません。憎たらしさだけではなく、チャーミングさも兼ね備えています。権威主義と腐敗にまみれた大学病院の体質など、さまざまな問題が絡みながらも、大門の手術によって一件落着。このテンポの良さも安心してみていられるポイントです。

1位『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(22票)

  • 若き医療者の奮闘が見られた。災害医療のイメージが見られたため(看護師)
  • コード・ブルーは一種の憧れ(看護師)
  • 比嘉愛未さんがかわいいので(理学療法士)
  • 緊迫感とその状況での判断力、スタッフの繋がりがいい(看護師)
  • 患者に対して様々な苦悩や障害を感じながら、なんとかできることを模索し奮闘しているところが夢中になる。Mr.Children最高、キャストも最高(看護師)
  • 人生の岐路に立った患者さんや仲間に対して発する言葉が神がかっている。常に命と向き合っているからこそ出てくる言葉の重みがある。誰がそういったセリフを監修しているのかとても気になる。人として勉強になるドラマだった(総合職)
  • ただただ山下智久がかっこよかった(看護師)
  • 主人公たちと立ち位置が同じで、新人の時はドラマの主人公たちも新人、新人の教育に手を焼いている時はドラマの主人公たちも…と悩みに共感できた(看護師)

2008年からフジテレビ系で放送されたドラマシリーズ。救命救急センターを舞台にフライトドクター候補生の若き医師たちとそれに関わる指導医、看護師の奮闘と葛藤の物語です。大災害や大規模事故の現場でのトリアージ、脳死や臓器提供など命に関するリアルな描写が印象的です。

医療従事者の間でもダントツで人気が高い作品ではないでしょうか。作中に出てくる青色のスクラブ、袖と背中に所属の刺繍を入れることが当時流行ったものです。2007年に全国配備されることとなったドクターヘリの認知度に貢献したともいわれています。医療監修として参加した松本尚医師が所属していた日本医科大学千葉北総病院はロケ地としても知られ、一躍有名に。医療現場で働く体感としても、フライトドクターやフライトナースに憧れて救命救急を希望する人も増えました。

「自分のせいで死んだなんて、思い上がりもいいところだ。医者は所詮助かる命しか救えない。手の施しようのない患者を、神のように救うことなんてできない。救える命を確実に救う。そのために日々学んでいる」

「救命の世界に奇跡はない。医者になって最初に覚えること。2番目に覚えたのは患者を前にして奇跡を願わない医者はいない、ということ。そう、人は奇跡を願わずに入られないということだ」

(引用:藍沢耕作のセリフ)

専門用語が飛び交う緊迫感、スピード感はリアルそのものですが、誰の身にも起こり得るものだと救命救急の現場をグッと身近なものにしたことでしょう。2017年に公開された劇場版は、医療者として人として、彼らの10年におよぶ成長物語の集大成となりました。

おまけ:ドラマ豆知識

コード・ブルー3rd seasonの7話では、救命病棟24時との夢のコラボが実現。ぜひチェックしてみてほしいです!

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