ソフィアメディは今、約10,000人のお客様とおつきあいがあります。10,000通りの「生きる」があり、10,000通りの「看る」があります。ソフィアメディのスタッフは“「生きる」を看る。”をどう捉え、お客様と接しているのでしょうか?それぞれの訪問看護に対する想いをご紹介します。
※こちらは2020年4月発行の社内報内インタビューを転載したものです。
〈今回私の“「生きる」を看る。”を話してくれた人〉
ケアプラン緑ヶ丘 ケアマネジャー
O.Kさん
今こんな良いことがあったよ、とお電話が。
訪問介護ヘルパーを10年やっていましたが、全面的にお客様をサポートできることに憧れて、子育てが落ち着いたのを機にケアマネジャーになりました。
実際は想像の数倍大変。お客様と一対一だけでなく、ご家族やその背景もあり、環境もある。それら全部ひっくるめて関わってくるのですが最初に全部知ることは難しいんです。
こんな時に助けてもらえる、話を聞いてもらえるんだと頼りにしていただくことから始まります。「昔こんな仕事をしていてね、その時こうだったんだよ」「家族関係はこうで、生活のこんな部分でつらいところがあるんだよ」とぽつぽつと話していただくことがプランに活かせたりします。
最近、お客様のキーパーソンである娘様が急な事態に困られた時、中学生の息子様(お客様のお孫様)が「まずOさんに電話しなよ」とおっしゃったそうなんです。
「息子にとってもOさんはケアマネジャーみたいですよ。わたしたちの輪の中にOさん入っていますよ。」って言われて、とても嬉しかったですね。
別のケースでご本人様は寝たきり、長女様も難病を抱えていらっしゃるのですが、長女様の夫様がお二人の面倒を見ていらっしゃいました。サービスをあまり利用せずお一人でがんばっていらっしゃったので、つい「もっと楽をされてもいいんじゃないんですか?」と訊いてみたことがあったんです。
すると夫様は、義母は自宅が大好きだし難病の妻も「お母さんがいるからがんばれる」と言っている。だから自分も二人を支えたいんだとおっしゃいました。ですが、ふとした時に、もし自分が倒れたら二人はどうなってしまうだろう、と不安を感じられたことがあったそうなんです。
その時すぐに電話をくださって「ちょっと考えを変えました」と言われました。そこからプランを考えて看護や介護、ボランティアの方など色々なサービスを受けるようになられました。
しばらくしてご本人様は静かに旅立たれました。その後、夫様が手作りされた“ 母の歩んだ道” というしおりをくださったんです。その中に、「あるときケアマネさんが僕に大応援団を作ってくれた」と書いてありました。「それからいろんな方がうちに来て僕たちを応援してくれた」と。
経験はまだまだ少ないですが、お客様やご家族の一歩後ろにいて、迷われているときには一緒に考えたり、後押ししたい。何かあったらOさんに聞いてみよう、と顔が浮かぶ存在になりたいと思います。
今日こんな良いことがあったんだよ、とお電話をいただいたことがあったんです。次回お会いしたときでもいいようなことを、わざわざ連絡くださったことが嬉しくて。いつもうまくできているわけではないのですが、そういう関係でありたいと思いながら仕事をしています。それでついつい訪問時間が長くなってしまうんですよね。