その人らしさを見つけるため、理学療法士ではなく1人の人間として向き合う

その人らしさを見つけるため、理学療法士ではなく1人の人間として向き合う

ソフィアメディは今、約10,000人のお客様とおつきあいがあります。10,000通りの「生きる」があり、10,000通りの「看る」があります。ソフィアメディのスタッフは“「生きる」を看る。”をどう捉え、お客様と接しているのでしょうか?それぞれの訪問看護に対する想いをご紹介します。

※こちらは2020年11月発行の社内報内インタビューを転載したものです。

〈今回私の“「生きる」を看る。”を話してくれた人〉

ステーション学大 理学療法士

E.Dさん

ソーシャルワーカーから理学療法士へ

私は施設でソーシャルワーカーを経験した後、理学療法士になりました。理由はいくつかあるのですが、当時の職場で理学療法士の方々をみていて「自分ならどんな風にしてみるだろう?」と想像しているうちに実際にやってみたいと思い、資格を取りました。

実際にセラピストとして病院で働き始めると知識不足など至らぬ点はあるものの、お役に立てているような充実感を感じました。そんな時に先輩からあることを言われました。

「私の行った一単位も、あなたの行った一単位も値段は同じなんだよ。」と。

この言葉は今でも印象に残っていて、私が行ったお客様には幸せになってほしい、誰よりも価値のある一単位を提供しようとその時強く思いました。自分が関わるからにはやっぱりその方に何かしらプラスの影響があると嬉しいですし、いつもそういう気持ちで仕事をしています。

ただ、その価値はいかにもセラピストらしいことだけに限らず、お客様に起きた変化が次の変化につながっていき目標に近づくことが価値だと思っています。

“「生きる」を看る”とは何か?と考えると『役割を見つける作業』という言葉がしっくりくるんじゃないかなと思うんです。訪問看護を通してその方自身の生きている理由を見つけていただく、居場所を見つけていただく、生活に主体性を持っていただくという意味です。

お客様と接する時、私はセラピストでありながら、時には友人のような存在でもあるし、時には子供のような存在でもあるのかなと思います。その方が今必要としている存在に私がなることで、その方はいろんな役割を果たせると思うんです。

お客様と楽しくお話ができるように、釣りが趣味の方がいれば自分も休日に釣りに行ってみたり、料理ができることを目標にしていらっしゃる方がいれば自分も料理を始めてみたり、自分自身の生活も変えてみたりしています。結果的に他のお客様とのコミュニケーションの糧になったりしていて、それもまた面白いですね。    

私は「お客様」の前に「その人」であることを忘れずに接することを大切にしています。「仕事だからやる」という気持ちでは接していません。身体機能的な維持や向上はもちろん必要ですが、まずは「その人」に寄り添って、少しでも気持ちを盛り上げられると嬉しいなと思っています。

だから以前、お客様から「あなたと出会えてよかった。」と言われた時は本当に嬉しかったですね。私も毎日、お客様から色んなことを教わったり、学ばさせていただいてばかりで、感謝の気持ちでいっぱいですし、私こそ会えて良かったと心から思っています。