「ソフィアメディで働く意味」をスタッフが自ら伝えられる会社へ

「ソフィアメディで働く意味」をスタッフが自ら伝えられる会社へ

ソフィアメディでは行動指針(5 Spirits)の一つとして「学ぶ心を忘れず、自ら率先して変化の原動力となる。」という項目を置いており、スタッフの主体的な活動や意見を尊重する文化があります。昨年、現場スタッフや総合職スタッフが主体となり、採用活動に関わる有志チーム「リファラルメイト」が発足しました。

今回はソフィアメディ独自の仕組み“リファラルメイト”の活動についてリファラルメイトのリーダーである採用グループNさんにお聞きしました。

超高齢化社会に向け、訪問看護スタッフの増員が急務

──まずは、訪問看護業界の採用状況について教えていただけますか?

訪問看護は、1人で訪問するという性質上、ハードルが高いと感じる方が多く、そもそも業界としてもまだまだ認知度が低いことから転職で訪問看護を選択する方自体がとても少ない印象です。

しかし、今後やってくる超高齢化社会に向けて訪問看護スタッフの数はまだまだ足りていません。訪問看護スタッフの増員は業界としても急務なのです。

──訪問看護の仕事自体をもっと認知していただく必要があるのですね

そのような状態の中で、せっかく入社していただいてもミスマッチが起こり退職してしまうのは会社にとっても転職者の方にとってももったいないことです。そのため、ソフィアメディでは社員から知り合いを紹介していただいて行う採用(リファラル採用)に力を入れ、仕組みを年々整えています。

リファラル採用は実際にソフィアメディで働くスタッフがリアルな情報を伝えてくださっているため、ミスマッチが起こりにくいことが特徴です。

もっと多くの仲間に来ていただくためには社内全体での協力が欠かせません。転職者の方にとっても、社内スタッフにとっても、会社にとっても三方良しの採用を行うため、全社で協力を募り、有志が集まって立ち上げたのが「リファラルメイト」というチームです。

──リファラルメイトはどのようなチームなのでしょうか?

端的にいうと、採用を促進するためにできるあらゆることを検討し、提案するチームです。

採用は基本的に採用グループが行いますが、リファラルメイトでは普段訪問業務を行っているステーションスタッフや総合職など様々な職種のスタッフが集まり、採用や会社のことについて議論します。

──リファラルメイトはどのような理由で集まった方が多いのですか?

全社一斉に募集をかけ、全国各地のスタッフから応募が集まりました。

参加の目的はさまざまで、「自分たちが普段感じる働き方や採用についてのことを反映させたい、自分たちの手で創ってみたい」という方や、「他ステーションのスタッフとの繋がりがほしい」という方、コロナ禍に入職された方は「他のステーションの様子を知りたい」という方もいます。

ソフィアメディでは行動指針(5Spirits)において「学ぶ心を忘れず、自ら率先して変化の原動力となる。」という項目があります。それぞれの役割を全うするだけでなく、自分たちの手で会社を良くしたいという想いを持った方がたくさん集まってくださっています。

現在は全員で33名のメンバーがいて、ステーションスタッフや管理者の方、地域連携の相談員や教育研修グループの方もいたりと職種や役職も様々です。色々な職種の方に積極的に入っていただいているのも、いざ何かアクションを起こそうと思った時に各部署に協力していただきやすいためです。

自分たちの手で会社を創り、動かす

──では、実際にどんな活動をしているのでしょうか?

昨年の9月から月に1回オンラインでミーティングをしており、主に3つの期間を設けて進めています。

まずは会社のことや訪問業界の市場などについて「(1)学ぶ」ことから始め、次にどんな職場でありたいのか?どのような制度や働き方があれば知り合いにソフィアのことを紹介したくなるのか?そのためには何が足りないのか?などの問いについてブレストをして、意見を出していきます。

そして、それらの意見を元にオンライン全社集会内での発信や社内での情報共有の仕組みなどに実際に落とし込み「(2)創る」ことをしていきます。そして最後にソフィアメディの風土や文化となることを目指して創ったものを社内全体へ、あるいは社外へ「(3)広げる」ことをしていきます。

リファラルメイトの活動は昨年から始まったばかりなので、まずはメンバー皆で1つ実績を創り出すことが直近の目標です。

──自分たちで考えたものが直接会社の仕組みに反映されるというわけですね!

既に何度かミーティングが行われたということでしたが、皆さんの反応やアイデアの広がりはいかがでしたか?

まず、現場の皆さんが普段感じている率直な気持ちがたくさん聞けたと感じています。例えば、「本社の採用スタッフの顔が見えないから知り合いを紹介しにくい」という声や「他のステーションがどのような環境なのか、働き方なのか知りたい」など会社の情報の「見える化」に焦点の当たった意見が多かったです。

現場の方の正直な意見を聞けたことはとても大きく、出てきた課題を解決していけば、スタッフ本位な仕組みや制度を生み出せるのではないかなと思っています。

実際に今、「創る」という段階で、先日リファラルメイトの皆さんに「課題をどのように解消できるか?」「どのように見える化したら良いか?」というアイデアを出していただきました。

今後はそれらのアイデアを実際のアクションに落とし込んでいく予定です。

──今後活動を通し、リファラルメイトとしてどんなことを実現したいですか?

リファラルメイトは有志の活動なので、業務時間外で集まっていただいています。仕事以外の時間を割いて、会社のこと、自分たちの働き方のことに積極的に関わってくださっているスタッフが集まっているので、このリファラルメイトで生まれたことを実現し、長期的な目線で活動をしていきたいです。
 社内の意見を反映し採用を促進していくことが目的ではありますが、最終的には、社員一人ひとりが持つ「働く」目的や想いに触れて、それを認め合う文化の醸成を会社全体で行っていきたいというのが活動のベースにあります。つまり、ソフィアメディで働くスタッフ一人ひとりが「ソフィアメディで働く意味」「訪問看護で働く意味」を言葉にできる文化が作れたら、結果的にソフィアメディや訪問看護のことを周りの方へ語れるようになり、採用につながるのではないかと思っています。

[取材・文]中村

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