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ソフィアメディは今、約10,000人のお客様とおつきあいがあります。10,000通りの「生きる」があり、10,000通りの「看る」があります。ソフィアメディのスタッフは“「生きる」を看る。”をどう捉え、お客様と接しているのでしょうか?それぞれの訪問看護に対する想いをご紹介します。
※こちらは2021年2月発行の社内報内インタビューを転載したものです。
〈今回私の“「生きる」を看る。”を話してくれた人〉
デイサービス池上 介護福祉士・認知症ケア専門士・生活相談員
T.Sさん
航空業界で長らく接客をして育成やサービス企画にも携わり、人にも恵まれて働いていましたが、会社の状況が変わり、早期退職制度で辞めることにしました。
ずっと働いてきたので、その先もなるべく長く社会と関わって貢献できる仕事に就きたいと思い、選んだのが介護の仕事です。はじめに勤めたデイサービスで介護の仕事は自分の性格に向いていて長く働けそうだと感じ、育成にも手を広げていたのですが、父の介護を機に一度退職しました。
あらためて働き始めるとき、自分で開設することも検討しましたが、よくよく考えて自分がやりたいのは経営ではなく介護だと思い至りました。そしてソフィアメディの自立支援という方針を知り、入職して8 年目になります。
なぜこの仕事に向いていると感じたかと言うと、どんな状況でも人は希望を持てると思っていて、お客様がどうしたら希望をもてるのか一緒に考えるのが結構得意なんですね。「こういう風にしてみますか?」という提案で相手の方がイキイキとされるのがとても嬉しくて、自分はこういう形で世の中の役に立てるんだと感じたんです。
もともと心理学や哲学が好きで、色々な考え方を知ったり、AがダメならBでやってみよう、それもだめならCって考えるのが好きなんですね。前職では飛行機の中にあるもので全てを完結させてお客様の満足度を上げる工夫をしなくてはいけなかったので、それも活きているのかもしれませんね。
お客様には、デイサービス池上というコミュニティに所属しているような繋がりを感じていただくことを意識しています。あれこれ手を出しすぎないで、自発的に行動されるように促すことが大事なんですね。
ソフィアメディの行動指針である5SPIRITSの「おせっかい、お人好しの精神」の通り、デイサービス池上ではお客様同士がおせっかいをやかれるんですよ。別の認知症のお客様の行動に気を配られたり。だからスタッフが介入しすぎなくてもうまくいくんです。他者との繋がりや環境によってお客様も変わっていくんですね。
お客様には様々な生活があるけれど、デイサービス池上にいらっしゃったときに心が満足感で一杯に充たされておうちへ帰ってほしい。朝お迎えして「おはようございます」というときの気持ちは「おかえりなさい」 なんです。
お客様が「ここに来るのが本当に楽しい」とおっしゃってくださると、その方の原動力になれているんだなと感じて最高にうれしいです。自分の親に充分にしてあげられなかったことをしているようなところもあるかもしれません。
お客様には最後の時までこのデイサービスに通っていただいて天寿を全うしていただきたいなって思っています。