訪問看護の実情と現場をサポートする制度のご紹介

訪問看護の実情と現場をサポートする制度のご紹介

超高齢社会に突入し、持続的な医療及び介護体制の確保が求められている日本。2065年には約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上になると予測されているなか(参考:内閣府「令和2年版高齢社会白書」第1章 高齢化の状況,第1節-1)、一人ひとりに寄り添った医療のかたちとして注目されているのが「訪問看護」です。需要の高まりをみせる在宅医療の現場に興味をお持ちの医療従事者も増える反面、訪問看護ならではの業務内容に不安を抱いているという声も多く聞かれます。なかでも、不安に思われる方が多いのが、夜間や土日祝日も対応する「24時間、365日体制」です。

そこで、今回は訪問看護における「24時間、365日体制」について現場の声をもとに詳しくご紹介します。実際に働いて分かった同体制のメリットや必要性、そして医療従事者の負担を軽減させるためのソフィアメディの取り組みについてご紹介します。

「24時間・365日体制」はお客様と家族に安心感を与えるもの

訪問看護を利用する人の多くは、行動に制限のかかる高齢者をはじめ、なんらかの障がいや病気を抱えています。老老介護(高齢者が高齢者を看るケース)や一人暮らしの世帯も増えるなか、“もしもの事態”にも迅速に対応するために生まれた医療サービスが「24時間、365日体制」です。夜間休日における緊急事態の対応は、訪問看護サービスの利用者にとって非常に重要なサービスであり、お客様の体調を常に気にかけている家族にとっても安心感を与える存在です。

「24時間、365日体制=大変」って本当?

夜間対応・土日訪問という特性から、「『24時間、365日』は過酷なもの」とイメージしている医療従事者も多いのではないでしょうか。まずは“同体制で勤務したことのない”医療従事者へのイメージヒアリング(編集部調べ)をご紹介します。

  • 病院勤務の夜勤よりも過酷なイメージ……。深夜に何度もコールがありそう(大阪府/理学療法士/20代)
  • 日中よりも人数が少ない分、対応が難しそう(高知県/看護師/40代)
  • 緊急性の高い対応もあるかと思いますが、全部が全部そうではないと思う。需要も高いので経験しておきたい(東京都/薬剤師/20代)

結果のとおり、同体制未経験の医療従事者からのイメージはさまざま。不安感を強く抱いている人もいれば、ケースによって緊急性も変わると想像している人もいました。では、実際の「24時間、365日体制」はどのような勤務形態になるのでしょうか。

「24時間、365日体制」で働いている看護師の声をご紹介する前に、訪問看護ステーションが実施している医療従事者の負担軽減にかかる試みや制度をチェックしてみましょう。現場で働く医療従事者たちは、いわば訪問看護や在宅医療サービスを支える“軸”になる人々です。できるだけ心地よく、負担なく働いてもらうための工夫が求められます。

在宅医療のパイオニアとして、指定訪問看護ステーションを中心に北海道・関東・東海・北陸・関西で80事業所を展開しているソフィアメディ(2021年8月現在)。創業後19年間をかけて、高品質の医療サービスはもちろん、勤務スタッフの負担を軽減するための体制も整えてきました。

ソフィアメディの「24時間、365日体制」の強み

ソフィアメディは利用者や家族からの高いニーズに応えるべく、365日24時間のケア体制を確立。随時各ステーションへの導入を進めています。ソフィアメディが展開する同制度の強みは、多職種が連携しながら土日も万全の医療サービスを提供できること。看護師を中心として、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が在籍しているので、症状や環境の異なる利用者に安心な医療サービスを提供することが可能です。(※2021年8月現在)

ソフィアメディが実施するスタッフへの負担軽減策

ご紹介したように、「24時間、365日体制」の導入を進めているソフィアメディ。今後も同体制の導入を進めていくなかで、重要視しているのがスタッフにかかる負担を最小限に抑えること。自社の働き方改革プロジェクト「ソフィア “WOW!”」を2018年12月にスタートさせ、スタッフの負担を減らすための試みや制度を積極的に採用しています。具体的な制度や施策の一例をご紹介します。

0.25日単位で取得できる有給制度

勤務中に急に空いたスキマ時間に短時間の有給を取得できる制度。行政・銀行関連の手続き、病院受診、リフレッシュなど、スタッフの希望に沿って有意義に過ごせます。

夜間訪問後のインターバル制度

22時~翌朝までに夜間の訪問が発生した場合には、翌日4時間分の代休制度(=インターバル制度)を利用できます。休息をとることができるのでスタッフの身体的負担軽減に繋がり、同体制の無理のない継続に効果的です。

夜間タクシー利用制度

22時から明け方までの緊急出勤の際に、少しでも早く、そして安全に利用者のもとへ駆けつけることを目的にした制度。出勤および帰宅にかかるタクシー費用(迎車含む)を会社負担で利用できます(社用車訪問の場合を除く)。

引越支援金制度

所属ステーションの基準距離内に引っ越した場合の費用を一部負担する制度。緊急対応時にすぐに利用者のもとに駆けつけられるよう生まれたもので、引越費用のうち上限20万円までを会社が負担します。

現場で働く看護師たちに直撃! 「24時間・365日体制」ってどう?

ご紹介したように、ソフィアメディではスタッフが「24時間、365日体制」でも無理なく勤務できるような工夫や施策が多数導入されています。では、実際に同体制のもとで勤務しているスタッフはどのように感じているのでしょうか。

ー「24時間、365日体制」について、率直な感想を教えてください。

Aさん)まず、医療の現場ですので“負担がまったくない”ということはありません。ただ、思っていた以上に働きやすい環境であるとは常日頃感じています。当初は「コールがあったときにすぐに対応できる?」「深夜はまったく休めないのでは?」など、さまざまな不安も抱えていました。しかし、実際に働いてみるとそのような不安は杞憂だったな……と。

Bさん)私も同じような不安を抱えていましたが、かっちりシフト制になっている分働きやすいですよね。

Aさん)現場の声が反映された「インターバル制度」や「0.25日単位での有給制度」など、さまざまな工夫が生まれているのも大きいかもしれません。緊張感がある現場だからこそ、休めるときにしっかり休める環境なのはありがたいです。

ー責任感と緊張感のある環境だと思います。精神的な不安感はないのでしょうか。

Bさん)オンコールを導入している訪問介護ステーションには、緊急用電話が1台体制のステーションと2台体制のステーションがあり、後者の場合は“あらかじめお客様に2台分の電話番号をお伝えし、万が一1番に通じなかったときは2番にお電話していただく”という流れになります。

ソフィアメディの365日稼働でチーム制がとれているステーションは、6~7人がシフト勤務をしながらオンコールを所持する「2台体制」。「1番が取れなかったら、2番がとる」というチーム内での分担体制がとられているため、“なにがなんでも自分じゃなきゃ無理”という環境ではなくって。そこで心的な不安が解消されている部分は大きいですね。

実は夜間の「大変な電話」は少ない!? 現場のリアルを聞く!

ー「24時間、365日体制」はどうしても夜間対応がつきものだと思います。実際のところ、気が休まる時間はないのでは?

Aさん)その点においては、チーム全体で“24時間対応の負担を分散、軽減する工夫”がなされています。日ごろのケアに注力しながら、ステーションやチーム内でのカンファレンスも徹底しています。

Bさん)例えば、朝や夕方の確認時にオンコールの可能性があるお客様の情報を共有します。「シフト外だから知りません」ではなく、メンバーそれぞれが自発的に連携することによって、状況が見えていないことによって起こりうる突発性を下げていくんです。

Aさん)アセスメント力を高く保つことで、だいたいの想像はつくんですよね。事態が起こってから「どうしましょう」では遅いですし、夜間訪問時にスムーズな対応ができない可能性もあります。だからこそ、なにか異変があった場合には事前に「こういう可能性があります、どうしますか?」とチーム全体やお客様のご家族に提案しておくんです。結果、夜間になって突然不安になることもないのでご家族も休める、という。

Bさん)日中の訪問時に体調の変化などの異変がある場合には、夕方一本お電話を差し上げることも。そこで今の状態を把握できるので、突発性を下げることができます。日頃からお客様の体調や変化に合わせてステーション内での情報共有をし、先回りして対応をすることが、お客様とご家族の安心とともに、結果として私たち看護師の負担軽減にも繋がっていると感じています。

Aさん)そうですね。予期せぬ事態をイメージしてチーム全体で情報共有しながら、二三歩先を見通す――。これがソフィアメディの「24時間、365日体制」が働きやすい理由かもしれません。

さいごに

チームでのシフト勤務や密な情報共有、働き方改革プロジェクトなど、さまざまな工夫によって「24時間、365日体制」でも、お客様第一を徹底しつつスタッフの負担の軽減にも取り組んでいるソフィアメディ。実際に働いている看護師からのリアルな声を聞いて、これまで抱いていた不安感が払しょくされた人も多いかもしれません。

ソフィアメディの「24時間・365日体制」のポイントまとめ

  • シフト制であるため、自身のライフスタイルに合わせて休みをとりやすい
  • 休日はオンコールを持たないので、オンオフのメリハリが生まれる
  • チーム制となるため連休も取得しやすい
  • 月間休日は8日間

「ソフィアメディア」では、引き続き現場の声をあつめ、ソフィアメディの訪問看護ステーションでの働き方を深堀りし、気になる訪問看護界のリアルをご紹介して参ります。
「こんなことを聞いてみたい!」「実際のところどうなの?」ということがあれば、ぜひページ下部にある「返信不要のご意見箱フォーム」にお送りください。